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わたしの詩集(!)


わたしのプチ創作コーナー、God and Me demo tracks、なにげにテンプレートをかわゆく変えてみました。おお、イタい感じがちょっとは誤摩化せる!(ような気がする)。

ええとねー、どんな感じのブログなのか、記事抜粋。

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あっていなくても、ずっと心の中で駆け引きが続いている気がする。
思い切り腕をひっぱりあいながら、グルグル回るみたいに、私たちは永遠に力がかかっている。スローダウンして止まる方法が分からない。
部屋の壁が白いのがいけないのかもしれない、と思っていた。夏休み、私は誰ともあわず、ただ冷房された部屋で横になっていた。時々食事をとり、すぐにトイレですっかり吐いた。水をのみ、身体を洗浄する。目がまわり、また横になる。壁に水紋のようにワッカが現れては消えた。ときどき栓が抜けたように涙が出た。世界とどう折り合いをつけていいのか、わからなかった。
音楽をヘッドフォンできく。キラキラした水色と緑色のイメージ、いとこの来る日曜日。片割れが必要だ、と思った。きっと誰かが私の手を握っているのだと思った。そして相手も遠心力で目がまわっているのだ、と思いこんでいた。
私は自分がひどいから、同じように、他人も傷つけていいものだと考えていた。ひどい言葉を、もっとひどい言葉を。そしてここから、逃げるのだ、その誰かと手と手をとりあって。
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飲み込めない甘い液体が
喉元でからまって落ちていきません
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一瞬でも彼は私のことを信用してくれたことがあるんだろうか。
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初夏、ポケットに手を入れて、あるいた。カッ。ふくらはぎに筋肉が入る。
駅から家までの道。カッ、ふくらはぎに筋肉が入る。
夜空がきれいで。キラキラ青くて。
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歩いているときにふと過去の恥ずかしいことを思い出して自分を嫌で嫌でたまらなくなって、そのつぎに腹が立ってそれは誰かに腹を立ててみるのだけれども本当は、その人のせいじゃないって分かっていて。
起きてしまった出来事に、いつも100倍くらいで返したいなと目標をたてる、そうだ100倍返した、今まで持ったいちばん重い荷物、背骨が折れてもいいと思うくらいのおもいきりの力を出したときの、いつかの記憶を思い出す。あれの100倍。あれの100倍。あれの100倍の力と100倍のスピードで竹槍を投げて、UFOを撃ち落としたい。
落ちてきた宇宙人に何ていいわけしてみようか、「すべてはコントロールとタイミングです」「そりゃ、そうでしょうね」「偶然で必然です」「それはちょっとどうかねえ」
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座ってふと膝をながめたら
どこかでぶつけた痣があった
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寒いなかでダウンコードのままスキップする。自販機に蹴り。
コンビニでアイス購入。
なんでこんなに寒いのに買っちゃったんだろ! バカ! と言いながら、二人で三色アイスキャンディーをかじる。いちご、チョコレート、バニラ。
ごめんね、ごめん。あたしね、こんなに飲んだことなくて。あのね。
うん。
あなたは誰?
いや、誰でもないよ。
あなたはどうして、私と喋ってくれるの?
かわいいし、おもしろいから。
うそ。
うそじゃないよ。
あたし、どこが?
どこなんだろうね。
ねえ、ひょとしたらね。
うん。
あなた、神様ですか?
え?
何かの神様なんじゃないですか?
ええ?
それで私をからかってるんでしょう?
あはは。おもしろいなあ。
おもしろくないよう。私、私のこと、いつも駄目だ駄目だ駄目だっていわれるから、
うん。
みんなに、言われるから。駄目なんだって思って。
うん。
どこもかしこも好きになれなくて。
うん。
でもね、自分のこと好きになりたいんだけど。
うん。あ、あのさ、
うん。
君が今まで何を言われたのか知らないけど、
うん。
いま見えてる君と、今喋ってる君しか知らないから。
うん。
それはじゅうぶん、かわいくておもしろいよ。
本当?
本当だよ。
絶対嘘だ。
うそじゃないよ。
誰にでも言ってる。
言ってないよ。
タバコの自販機に蹴り。商店街のプラスティックの花をもぎとって、髪に飾る。
くるくる踊ったあと、手を握って、ジグザクに歩く。
街灯は白い。
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モンブランを5ミリづつ崩す彼女の指先を見る。
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ライカ犬とかゴッホとか
そういうのは参考にならないって言ってたな。
そりゃそうだね。そのとおりだ。
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あたまがいいってふこうだとおもう
あたまがいいってふこうだとおもう
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500円のストレートパーマをかけて
生理が2日目に突入した日
神様から返事が来た
「僕は蟹座だから、ブロスの占いでは、今週最悪だって書いてありました」
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どうして人の顔が覚えられないんだろう。
仲良かった人の顔も、はっきりとは思い出せない。写真じゃ分からない。
でも気がつく。気がついてしまう。どこかですれ違ったとき、エレベーターの中、駅の改札、私は気がついてしまう。彼らの雰囲気だけで、私は分かってしまう。でもいつもいつも、向こうは気がつかない。そのまま通り過ぎる。
ときどき、思い切って名前を呼ぶ、2度、3度、でも少し疑問の残った表情をされると、私は私に自信がなくなる。
私には顔がないのかもしれない。
私は何ものでもないから、
私は特別じゃないから、
誰の特別でもないから、
きっと気がついてもらえない。いつも、どこでも、どの時間でも。
「じゃあね」
彼らはどこか暖かい場所に帰っていくのだろう。誰か知らない、顔を覚えている女の子のところへ。
鏡を見る。私の目はおびえているのだろうか。気配をわざと消して歩いているのだろうか。
すいた電車の椅子、はしっこに座る。自分の顔が向かい側のガラスにうつらないように。
神様、今日は汚い格好をしています。
神様、今日はひどい顔をしています。
誰にも逢いたくありません。
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部屋が汚いと
部屋が汚い顔になるような気がする
箪笥の中が整理されていないと
箪笥の中が整理されていない顔になるような気がする
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点の連続で結果的に線になるのだと
言う彼がいて
線の先よりも
点だけのわたしが
実在する私だとはっきり言われて
過去も未来もないわけで
点のわたしは
そうですねとしか言えなくて
嬉しかった
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慣れない親切には
硬直するしかないのです
やはり親切に慣れていないので
下を向くしかないのです
好意を示す方法は
他に無いのかと考えます
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眠れなくても暗くして横になっているとき、頭のうしろのほうから音がした。
オルゴールのような音だけど人の声。
アアアアアアアアア
ヤアアアアアアアア
ナアアアアアアアア
フェイドインしてフェイドアウトする。
口の中が鉄の味。
あ、これ、もしかして発狂したのかな、こんなに冷静になれたのに。
やっと冷静になれたのにな。
そう思いながら音が去っていくのを待つ。
音が終わっても、まだ狂っていないみたいだった。
時間はあとどのくらいあるのかな、と考える。
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テーブルの下でみんなに見えないように、膝の裏をくすぐるのはやめてください。
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それは人殺しの夢
私は私の首を絞めている
もしくは
抱きしめている
醜い少女は暗い部屋の中で何かを読み続けながらふるえていて
目が透明だった
ーー
無意識の底で
いつも手をつないで遊んでいる
とても仲良しな私たちは
もう二度と話しあったりしない
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何も共有しなくていい
そばにいて
かっこ・わらいで 笑って
かっこ・わらいで 笑って
バカにして
許す
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家に帰る時、空に高くゲイラカイトがあがっているのをみた。
左右に揺れる。
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することがなくなって、家にあるものすべてを捨てた人がまえにいたんだよ。「ふとんも捨てたの?」「ふとんも」「どうやって眠ったの?」「んー覚えてないなあ」
覚えてないよなあ。そりゃあ。
「よくわかんなくなって、片眉をそってみたんんですよ」という人もいた。彼がおでこをあげると、確かに眉の半分がなかった。
彼は笑った。
「貴方にこれを教えたのは、あなたが闘ってる人だと思ったからです」
え、え、え……光栄です。
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帰ると、久々に神様が私の布団で寝ていた。
「うーわー、久しぶりですね」
「あーキミね」
「相変わらず亜麻色って感じですね」
「そう?」
「ところで、今日は…」
「結構久しぶりでしょ」
「うん」
「でまあ、手短かに言うけどさあ」
「はい」
「あんたさあ、可愛いがられるの好きなんじゃないの?」
「……え?」
「あんたさあ、可愛いがられるのに慣れてないから、変になるんだって」
「うそお?」
「受け入れてもらえないのがデフォルトなわけっしょ?」
「そうですねえ」
「で、イケそうなとこに突っ込んでいっては、拒否されて自爆してんでしょ」
「……うるせえよ」
「何よ、神様に向かって失礼しちゃうわねえ、このブス!」
「なんでオネエ言葉になるのー。でも可愛いって何よ」
「理由ないんじゃないの」
「そうなの」
「あんた自分を可愛いって自覚しないともうどんどん駄目になっていくんじゃないの」
「まじでー。なんか可愛がられるの欲してるってファザコンくさいじゃん?」
「いいじゃんべつに」
「……私は闘うんだよお!」
「お釈迦様の手の平でな!」
「無駄だとでも言うつもりっすか」
「いや、無駄じゃないと思うけど」
「ところで最近、すごいことになってますけど、ぶっちゃけどうなんですか」
「……言えねえよ!」
「まじで」
「あのさ、バランスはあんたらで調整してもらえない?」
「えー」
「2046年くらいが限度じゃないのかなあ」
「それまでに、何をしたらいいの?」
「ちゃんと生きるんだよお」
「どうやって?」
「可愛いって言われて、奈落に落ちるのはやめなさい」
「だって、慣れてないから嘘だと思うんだもん」
「おめえさあー、大人の女の発言じゃねえよおお〜」
「頑張ってるつもりなんだけどなあ」
「大丈夫だから、さっさと考えたことを言いなさい」
「言えるかなあ」
「まあ、だって実際殴られるのだって、恐くないんでしょ」
「死ななければいいです、あんなものは」
「よっしゃ、じゃあがんばれ」
「……なんか嫌だな」
「まずは部屋を掃除したり、素直に好きな雑貨を買ったりすれば?」
「そうね。って、神様今回そんだけええ!?」
「まあな」
人んちのスパゲティを茹でて、マヨネーズと醤油であえて食べて、神様は「じゃあよろしく」と去っていった。まじでえ。まじかよお。ほんとにもう。
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